熱田千華子作品集
時事通信社 世界週報 2002年2月19日号
第19回: キャンセル
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“Does this answer your question? If so, please click the “Yes” button. If not, please click on “No” to receive further assistance.”
「この回答は役に立ちましたか。立ったら『イエス』、そうでなければさらなるヘルプのために『ノー』をクリックしてください。」


最近参っていることがある。地元の電話会社が提供するブロードバンドのDSL(デジタル加入者線)契約をキャンセルできないのだ。引っ越して電話番号が変わったのでもう使っていないのに、キャンセルできずに引き続き課金されている。

この電話会社ベライゾンのサイトに行く。私の以前の電話番号を登録したアカウントをチェックする。Bill Summary「請求書要約」とあり、New Charges「新規請求料金」の項目を見る。ただし書きには、This list represents all the charges for this month's bill. Click on a service name to see a complete breakdown of charges. 「このリストは今月の請求料金を記しています。各サービス名称をクリックして請求内容の全分類を見ることができます」とある。この項目にVerizon Online「ベライゾンオンライン」とあり、もう使っていないはずのDSLの使用料金が請求されている。

古い電話番号のキャンセルは、ベライゾンのカスタマーサービスに電話して行った。電話番号自体はキャンセルできたが、DSLの方は同社グループの中でも会社が違うので対応できない、と言われた。そこで、教えられたDSLキャンセル用の電話番号にかけると誰も出ない。延々とクラシック音楽が流れるだけだ。最長3時間待ったが、誰も出ないのであきらめた。

そこで、教えられたDSLキャンセル用のEメールアドレスにキャンセルしたい旨を書いて送った。すると、次のような自動応答メールが来た。


*この続きは書籍『イースト・コースト インターネット暮らし』(新風舎)でお楽しみください。

(時事通信社 世界週報連載『熱田千華子のあめりかインターネット暮らし』より)