熱田千華子作品集
時事通信社 世界週報 2004年4月13日号
第72回: 確定申告
 
“You can e-file.... free.”
「インターネット申告がただなのです」


春の気配が感じられるようになると気になるのが、花粉症と所得税の確定申告だ。日本で会社員をやっていた時は、会社が源泉徴収、年末調整をやってくれたので何もする必要はなかったが、アメリカでは会社勤めでも皆、個人が申告しなくてはいけない。年1回の締切は通常4月15日。連邦税をInternal Revenue Service (IRS)「米国国税庁」に納め、州税を私の場合はマサチューセッツ週に納める必要がある。

これまでアメリカでは転職したり契約社員で働いたりと、雇用形態が相当変わった。そのため確定申告は面倒だろうと思い、この数年は会計士に頼んでいた。しかし今回の申告に該当する2003年は、1年中同じ会社に正社員として勤務していた。今回は自分でやってみようかな。源泉徴収として税金はあらかじめ給料から引かれているので、そんなに難しくないだろう。

ある新聞記事にこうあった。昨年、確定申告をインターネットを使って済ませたのはアメリカ全納税者のおよそ4割とのこと。この数字にはもちろん会計事務所など納税のプロが担当した件数も含まれる。記事によると、IRSはこの割合を07年までに8割に持っていきたいそうだ。

IRSのサイトに行くと、e-file「インターネット申告」というページがあった。そこにはこうある。




*この続きは書籍『イースト・コースト インターネット暮らし』(新風舎)でお楽しみください。

(時事通信社 世界週報連載『熱田千華子のあめりかインターネット暮らし』より)