私あてにインターネットでパーティーの招待状を送ったのに、返事がないからどうしたの?ということらしい。私自身はそんなものを受け取った記憶がない。調べてみると、「迷惑メール」フォルダの中に、ホセからの招待状が入っているのを見つけた。
ホセが使ったのは、ブルーマウンテン・コムというサイト。eバイト・コムと同じく、パーティーやイベントへの招待状を作成していっせいに送付してくれるサービスだ。
ところが私が使っていたプロバイダーの迷惑メール仕分け機能で、このお知らせメールを勝手に迷惑メールと判断し、隔離フォルダに入れてしまったらしい。
無差別に送られてくる勧誘や販売などの迷惑メールはここ数年で激増した。中にはユーザーを騙してクレジットカード番号を盗むような悪質なものもあり、プロバイダーやセキュリティソフトメーカーが対策に躍起になっている。
迷惑メールを自動的に識別して別フォルダに仕分けしてくれるサービスも導入が進んだ。ところが迷惑メールでないものまで迷惑扱いされてしまうことが時々ある。特にブルーマウンテン・コムのように、特定サイトを経由して一斉送信されるメールはこれに引っかかりやすい。
セキュリティ企業のウェブセンスによれば、ハロウィンやクリスマスなどのイベントシーズンは、インターネットやメールを使った詐欺も横行するので普段以上に注意する必要があるという。
4つの「F」に加えて、「Fraud」(詐欺)や「Flaw」(脆弱性、特にソフトウェアの弱点を指摘するときによく使われる用語)にも悩まされる時代になったということか。
ここ数年、Web 2.0などと騒がれるインターネットサービスの発展は目覚しいが、負の部分もそれだけ大きくなっている気がする。
(鈴木聖子)