ボストンとニューヨークの中華街を結ぶ通称「チャイナバス」で熱田さんがニューヨークに来た時のこと。たまたま隣に座った人が、英語がほとんど話せない様子で困っていたので放っておけなかったらしい。熱田さんらしいなと苦笑した。
翌日は韓国あかすりに出かけ、午後のチャイナバスでまたボストンに帰って行った。あかすりおばちゃんやチャイナバスの様子を熱田さんが面白おかしく描写する中に温かい視線を感じるのは、アメリカに住むアジア系という親近感からに違いない。
2005年の国勢調査では、米国人口に占めるアジア系の割合は4.3%に増えた。2050年には総人口に占めるアジア系とヒスパニック系の割合が、2000年の倍になると予想されているそうだ。
(鈴木聖子)