2007年8月15日
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デジタル革命は国境を越えない
アップルのアイチューンズは、音楽だけでなくテレビ番組や映画の販売にも進出した。2007年8月現在、米国版では「音楽500万曲以上、テレビ番組550本、映画500本以上」を販売しているという。 日本版も立ち上げられたが、品ぞろえは米国版よりかなり少なく、テレビ番組の販売もない。しかも、1曲の値段は日本のアイチューンズでは200円。一律99セントのアメリカに比べるとかなり高い。 アイチューンズは国別にサイトが分かれていて、それぞれその国で発行されたクレジットカードがないと音楽やビデオを購入できない。つまり、日本で発行されたクレジットカードしか持っていなければ、アメリカのアイチューンズでは買い物ができないのだ。 同じ洋楽を買うのにも、日本にいるというだけで高い値段を取られる。アメリカなら99セントで買えるのにと思うとばかばかしくなる。 インターネットでの情報取得に国境はない。日本がほかの国に比べてどれほど高い値段で音楽を買わされているかも一目瞭然だ。それを見せつけられながら、買う段になると突然、国境に閉じ込められてしまうことの腹立たしさ。 「アップルのミュージックストアは21カ国で展開しています」と、アップルは自慢していた。 「わが社のミュージックストアは1つだけです。インターネットに国境はありません」。そういう自慢の仕方をしてくれるストアがいつか、登場してほしい。 (S) |
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